眼の病気ガイド
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冷え性

冷え性について

冬は特につらいく感じるのが「冷え症」です。「手足が冷えて眠れない」「体が温まりにくい」などの症状を「冷え症」と呼びます。女性の病気というイメージが強く、実際、女性の患者の方が圧倒的に多いのですが、近年は「中高年の男性」にも多いことが分かってきました。今回は女性も男性も困っている、冷え症の正体と改善法についてご紹介します。

冷え性

冷えは万病のもと

冷え症は、冷えだけでなく、むくみ、肌荒れ、腹痛、頭痛、生理不順、抑うつ感など、さまざまな身体や精神面のトラブルを伴う場合が多いようです。

つまり「冷えは万病のもと」と言えます。

冒頭に述べたように、近年中高年の男性にも冷え性が多くなってきており。
たとえば「夜間の頻尿」も冷えが関係しているというのです。

そんな冷え症は、東洋医学(漢方)の病気です。
西洋医学では、手足が冷たく、腹痛や下痢、生理痛、低血圧などの症状があっても、「冷え症」という病気とは診断せず、治療の対象としません。
一方漢方では、治療の対象となります。

漢方では「気・血(けつ)・水(すい)」という概念をもとに、さまざまな病気の状態を表します。
「気」は消化吸収機能と自律神経の機能など、「血」は循環器や内分泌に関連した機能、「水」は主にリンパ液を表し、これら3つのバランスが乱れると病気が起こると考えるのです。
バランスの乱れによる心身の状態は「気虚」「気うつ」「気逆」「血虚」「水毒」などに分類され、それぞれ異なる症状が現われるとされています。

そして冷え症も、基本は、気血水の乱れと考えられ、治療も、冷えだけでなく全身のバランスを整える方向で行われます。

漢方藥は個別処方が基本

漢方ではまず「四診」という独特の診察法によって、自覚症状だけではなく、体質や心の状態まで細かく把握します。これはすべての疾患に共通します。

「四診」には、患者の話を聞いて質問していく「問診」、目で顔色や動作等を見る「望診」、声の大きさや呼吸音を聞いたり体臭を嗅ぐなどする「聞診」、お腹に触れたり脈を診たりする「切診」があります。

単に病気を見つけて治すのではなく、全身を診て不調の原因や対応法を探り、治療するのが漢方の診察の特徴です。

四診によって症状と、「気血水」の乱れを総合し、さらに「病期」と呼ばれる疾患の進行具合等を考えあわせて、その人にあった漢方薬を処方するのが漢方による治療です。
「冷え」が、「お血(古血の鬱滞)」や「血虚(皮膚の乾燥)」など「血」の異常から起きていると考えられる場合、「冷えはあるが手足などの末端だけでむくみが強い」、「気分の落ち込みがある」等で処方が変わります。

一般に、冷え症の場合は、症状別に3つの代表的なタイプがあり、
◎”手足など末端の冷え”の場合には「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」
◎足は冷えるが顔や上半身はのぼせる”冷えのぼせ”タイプには「加味逍遙散(かみしょうようさん)」
◎”全身の冷え”のタイプには「真武湯(しんぶとう)」
という漢方薬が、主に使われますが、その処方も、本来はさらに細かく個別化されるものなのです。

冷え症を改善する生活術

漢方では、食事、運動、服装によって、生活の乱れを改善し(養生)、気血水を整えることも治療法として重視されています。きちんと行えば、漢方薬を服用するまでもなく、冷え症が改善する場合もあります。

食事

漢方では、食材をその性質により次のように分類しています。
□体を温め新陳代謝をよくし滋養強壮になるといわれている「温熱性」の食品群
□体を涼しくして精神的にもクールダウンさせるといわれる「寒涼性」の食品群
□中間に位置して暖かくも涼しくもならないという「平性」の食品群

冷え性の改善には「温熱性」の食材を中心に摂ることが効果的だと言われています。

以下の表を参考に、摂取してみてください。

≪温熱性の食材≫

冷え性

米、もち米、イワシ、エビ、牛肉、鶏肉、羊肉、カブ、カボチャ、ショウガ、ニラ、ニンニク、ネギ、シソ、パセリ、サツマイモ、アンズ、トウガラシ、酢、味噌、胡椒、シナモン、ナツメグ、クルミ

運動

運動によって筋肉が増えると、熱をつくり出す場所が増え、より多くの熱がつくられるようになり、冷え症を改善します。
筋肉を増やすには、おなか、太もも、背中、お尻などの大きな筋肉を鍛えるのが効率的。腹筋運動やスクワットなどの筋力トレーニングを、毎日の生活に少しずつでも取り入れるようにしましょう。
ウオーキングもお勧めです。
ウオーキングを習慣にすると、脚の筋肉が鍛えられるうえ、下肢の血流がよくなります。

服装

どのような服装でいるかも冷え性対策では大事です。
冷え性の症状は、手や足に多く見られますが、お腹が冷える事で内臓型の冷え性の原因となります。
靴下をはいたりして末端を温めるだけでなく、お腹も暖かくして内臓をいたわってあげてください。

まとめ

冷え症は、男女ともに、困っている人が多い症状です。
ただし、西洋医学では治療の対象とされませんので、改善したいなら、東洋医学(漢方)も行う医師に相談するようにしてください。

◎四診、気血水等漢方の基本診断をきちんとしてくれる医師を選ぶ
◎漢方薬の服用だけでなく、食事、運動、服装等による「養生」も大切に

以上の2点を覚えておいてください。

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