眼の病気ガイド
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便秘

便秘について

今回は、日本では5人に1人が悩んでいるという、慢性便秘についてお話します。慢性便秘とはどのような症状なのでしょうか?医学的には、大腸内に便がとどまり、数日以上も便通がない症状(=便秘症)が日常的に起こることをさすのですが、たとえ毎日排便があったとしても、少ししか出なかったり、コロコロした鹿のフンみたいな硬い便が出るようであれば、それはれっきとした便秘です。排便する際、毎日のように真っ赤になって踏ん張って、いっぱい時間をかけても出きらない感じ(残便感)がしたり、お腹が張って(膨満感)ガスがたまり、しょっちゅうオナラが出やすくなっている人は、立派な慢性便秘症と言えます。しかし、便秘に悩んでいても、ほとんどの人は、「わざわざ病院に行くほどでもない」と考えているのではないでしょうか?たかが便秘と軽く考えがちですが、便秘は、大きな病気への第一歩になる可能性もあるのです。特に、排便がない状態があまりにも長い場合や、それまで便秘知らずだった人が、急に便秘になった場合は要注意です。便秘で大腸の中に便がたまっている時間が長くなると、大腸の病気にかかる確率が高くなったり、痔になったりするリスクもあがります。この頃は、順天堂大学病院など、大きな病院でも「便秘の専門外来」を設けるところが増えています。便秘が引き起こす不具合は、お腹の不快や、肌荒れだけじゃ済まない場合もありますから、「なんかひどいな」と感じたら、我慢せずに受診してみることをおススメします。

便秘

なぜ、女性は男性よりも便秘になりやすい?

便秘は、男女比では女性に多い病気です。
女性の半数以上が悩まされているとも言われています。
特に、便秘になりやすいのは月経の前や妊娠初期。

たとえば東京都のA子さんは10年前、妊娠5か月で迎えた大晦日の晩のトイレ籠城体験が忘れられません。

もともと便秘気味だったA子さんですが、妊娠でさらに悪化。
その日は5日ぶりの便意だったそうです。

「年内に排便して、すっきりと新年を迎えられるかも♪」

と勇んでトイレに入ったのですが、硬くなり過ぎた便がフタをして、がんばれど、ふんばれど便は出ず、ようやく「開通」したのは、年が明けた深夜、なんとトイレに入ってから3時間後だったといいます。

「全身汗びっしょり、疲労でからだはふらふら、おまけにふんばり過ぎて痔になって、もうあんな思いは二度としたくありません」(A子さん)

それまでは妊娠中だったため、便秘薬も浣腸も使用を我慢していたのですが、主治医に泣き付いたところ
「自由に使って大丈夫ですよ」
と許可がおり、以降は、便がカチンコチンになる前に手を打ち、悲劇を繰り返さずに済んだそうです。

A子さんを苦しめた便秘の原因は、妊娠初期や月経における排卵後に、盛んに分泌される「黄体ホルモン(プロジェステロン)」です。

黄体ホルモンが、からだに水分や塩分をためこむように指示を出し、大腸の腸壁から便の水分が吸収されるため、便が硬くなって出にくくなるのです。

このほか、男性に比べて筋肉が弱いことも、女性に便秘が多い原因のひとつといわれていて
腹筋が弱い⇒大腸が便を送り出す力が弱い⇒便秘になるという考えられます。
そのうえ、人目を気にして、便意をもよおしてもがまんしてタイミングを失ってしまう、運動不足やダイエット、ストレスなどで腸の働きが鈍るなど、生活習慣も便秘の原因になるようです。

黄体ホルモンの作用以外は、男性にもあてはまり、原因が判ってくると、
おのずと便秘の解消法も見えてきます。

便秘のタイプで解消法は変わる

便秘

慢性便秘の解消法ですが、 便秘は、その主たる原因をもとに、3つのタイプに分けることが出来ます。よって、解消するには、自分の便秘のタイプを診断して、適した方法を選ぶことが大切です。

タイプ1 習慣性便秘

生活習慣が原因で起こる、現代人にいちばん多いタイプです。
朝ぎりぎりまで寝て朝食抜き、トイレもがまんして家を飛び出すような生活をしている人に多く、便意をがまんし続けた結果、便意をもよおさなくなってしまうのです。
【解消法】
生活習慣を正すことが、便秘解消のポイントです。具体的には、朝は余裕を持って起床する、朝食を抜かない、トイレタイムを確保して、便意を我慢しないなど。

タイプ2 弛緩性便秘

腹筋の弱い女性に多く見られるタイプです。
【解消法】
まずは運動、特に腹筋を鍛えること。あとは食物繊維の多い食品を摂ることをおススメします。ウォーキングや軽い体操でも、腹筋は鍛えることができますよ。

タイプ3 けいれん性便秘

ストレスや疲労が原因で大腸が過敏に反応して、便が通りにくくなって便秘となるタイプ。コロコロした硬くて丸い便が出るのが特徴です。
【解消法】
このタイプは、ストレスの解消が重要。食品は、消化の良いものを摂るといいでしょう。タイプ2と違って、食物繊維を多く含む食品はNGです。また便秘薬も逆効果なので使用は避けてください。
便秘の解消のために、市販の便秘薬を用いている人は多いと思いますが、常用はおすすめできません。

2年前に、何十年も苦しめられた慢性便秘症からの脱出に成功した神奈川県のB子さんは、
次のように言っています。

「市販の便秘薬、それから便秘に効くお茶など、良いと聞くものはずいぶん試してみましたが、最初は効いたかなと思っても、常用しているうちに効かなくなってくるんですよね。腸が薬の刺激に慣れてしまうらしいです。

それにああいう類には、大腸を刺激する成分や、便を柔らかくしたり、ふやかしたりする成分が含まれているそうで、常用はよくないそうですよ。

それで私の場合は、犬を飼い始めまして、その散歩のお陰で、運動不足が強制的に解消できたんです。

加えて、青汁を飲み始めたら、びっくりするくらい普通に、毎朝お通じが来るようになりました。薬と違ってお腹が痛くなることもないし、まったくそれまでの苦労ってなんだったのかなって感じです」

以上はB子さんの個人的な体験談ですが、薬にあまり頼らず便秘を改善したいものです。

まとめ

・女性は男性より便秘になりやすく、2人に1人は便秘症
・ひどい便秘は病院へ。専門外来もおススメ
・便秘解消には、まずは自分の便秘タイプを把握して、それに適した解消法を実行することが大切
・市販の便秘薬の常用は避けましょう。

便秘解消で大切なのは、食生活や生活のリズムを整えること。
生活習慣の見直し、 適度な運動と食物繊維の摂取で、「毎日のすっきり習慣」を手に入れましょう。

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