眼の病気ガイド
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口内炎

口内炎ついて

口内炎とは、口の中や舌の表面にできる炎症やびらん(粘膜のただれ)、潰瘍(円形またはだ円形で中央部が浅くくぼんでいる)のことです。2011年に某製薬会社が実施した調査によると、過去1年以内における口内炎の経験率は20~30代の男女で60%と高く、最も高い20代女性では71%にのぼっていました。最初のうちは少し硬くふくらんでいる程度でも、悪化すると痛みを伴うようになり、出血する場合もあります。間違って食事のときに噛んでしまい、あまりの痛みに涙が出た経験のある人は少なくないはずです。また、みそ汁や酸っぱい食べ物がしみて痛み、まともに食事ができなくなることもあると思います。もう二度と、あんなつらい目には会いたくないと思いつつも繰り返し口内炎に罹ってしまう人のために今回は「口内炎」の役立つ知識をお届けします。

口内炎

口内炎は免疫低下のサイン!

口内炎の主たる原因は、風邪や疲労、ストレスなどによる「免疫力の低下」です。また「ビタミン不足」も関係しています。
あやまって口の中を噛んでしまったり、とがった物で口の中や歯肉を傷つけたり、火傷や辛い食べ物などの刺激からできることもありますが、そもそも健康なときには、口の中を噛むのは難しく傷や辛い物の刺激も、粘膜が健康なら傷はつかないはずです。粘膜が弱って、乾いたり腫れたりしているから、噛んでしまったり、傷がついてしまったりするのです。つまり口内炎は「身体が弱っているサイン」ともいえるのです。

口内炎は起こり方や症状によって、いくつかの種類に分けられます。

アフタ性口内炎

最も一般的な口内炎。ただし、原因は不明。表面が白く周囲が赤い潰瘍が1~複数数個できる。

カタル性口内炎

自分の歯で粘膜を傷つけたり、歯列矯正装置や入れ歯が当たることなどにより、赤く炎症を起こす。むし歯の治療中にできやすい。

ウイルス性口内炎

原因は、ヘルペスウイルスなど。くちびるや口の中の粘膜に小さな水疱ができ、破れてびらんや潰瘍になる。

口腔カンジダ症

免疫低下による、カンジダ菌(カビの一種)の増殖が原因。口のなかに白い苔状のものができ、放っておくと口全体に広がるが、痛みはあまりない。まれに粘膜が赤くなる場合もある。このほかにも、アレルギー性の口内炎、ヘビースモーカーがかかりやすいニコチン性の口内炎などがあります。

繰り返す場合は、重病が潜む可能性も

たいていは何もしなくても、一週間から10日間ほどで治りますが、繰り返し出来る人も少なくありません。
大きくなったり、痛みや腫れがひどいとき、あるいは数も多いようなら、受診しましょう。なかなか治らなかったり、何度も繰り返すような場合には、まれに大きな病気が隠れていることもあります。たとえばアフタ性口内炎が繰り返す場合は、ベーチェット病という皮膚症状・眼症状・外陰部潰瘍などを伴う全身性の炎症性疾患(膠原病周辺疾患)のこともあるので、念のため内科の受診をおススメします。

おススメは漢方による体質改善

口内炎

口内炎の予防と改善法には、次のようなものあります。

口の中を清潔にする。
・毎食後に歯磨きやうがいで常に清潔にする。
・口の中が乾かないようにする。
・疲労・ストレス・睡眠不足に気をつける。休養をとり、睡眠を十分にとる。
・バランスのよい食生活を心がける。ビタミンB群やCを含む食品を積極的に食べる。
・禁煙、お酒は控えめに。

炎症を鎮める作用がある軟膏や貼り薬も発売されていますから、薬局に相談してみるのもいいでしょう。また、漢方では、口内炎は体内の過剰な熱が病邪となって口腔内を刺激して生じるもので、さまざまな体質や体調が反映されているととらえられています。そのため治療法は、体質(証:しょう)改善からアプローチするのが基本になっています。主な口内炎体質とその改善方法は以下の通りです。

「胃熱」証

暴飲暴食、とくに刺激物や味の濃いもの、脂っこいものばかりを食べていると、それらが原因で熱邪が生じ、口内炎ができる。
⇒胃熱を冷ます漢方薬を処方。

「肝火(かんか)」証

肝(かん)は、からだの諸機能や精神情緒の調整をする機能。この肝の機能がストレスや激しい感情の起伏などで失調すると熱邪が生じ口内炎が生じる。
⇒肝火を鎮める漢方薬を処方。

「陰虚」証

胃熱や肝火が長引くと、次第に体液などの陰液が消耗され、この証になる。
⇒体液を補う漢方薬を処方。

「気虚」証

生命エネルギーを意味する「気」が、過労や体調不良の影響で不足すると、この証になる。
⇒元気を補う漢方薬を処方。

口内炎には、なりやすい体質や体調があるというのは、誰もが感じているはずです。
よって根本的な体質に働きかける漢方治療はおススメです。

まとめ

痛くてうっとうしい口内炎。
もう二度と、あんなつらい目には会いたくないと思いつつも繰り返し罹ってしまう方に覚えていただきたいポイントは以下の7点です。

・口内炎の経験率は20~30代の男女で60%と高く、最も高い20代女性では実に71%が経験
・主たる原因は、風邪や疲労、ストレスなどによる免疫力の低下
・ビタミン不足、歯の治療、アレルギー、喫煙も影響
・何度も繰り返す口内炎には、まれにベーチェット病など大きな病気が隠れている事もあるので要注意
・予防には体質改善しかない
・食事療法はビタミンB群とビタミンCを含む食品の摂取
・体質に合わせた漢方療法で体質改善を

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