眼の病気ガイド
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花粉症

花粉症について

「花粉は春しか飛ばないので大丈夫」と春が過ぎてほっとしている方は多いのではないでしょうか。春以外に花粉症は関係ないと思いがちですが、早い年は1月下旬から、もうスギ花粉が飛び始めます。そして花粉症の対策というものは、症状が出てからでは遅いと言われていますから、早め早めに対策をしていくと、春の本格的シーズンには花粉症を迎え撃つ用意が整っていると言えます。冬の間からできる対策も多くありますので、今回は皆さんに役立つ花粉症の情報をご紹介します。

花粉症

花粉症についての基礎知識と統計

・風邪でもないのに鼻水が出る、しかも鼻水が水っぽい。
・春先になると目がたまらなくかゆい。
・くしゃみが止まらない。
・鼻づまりがひどくて夜も眠れない。

これらは全て、花粉症の代表的な症状です。

また、この花粉症は、生まれついてのものというのは少なく、ほとんどの人が人生の途中から発症します。「去年まで何ともなかったのに、今年は何だかおかしいと思ってたら花粉症だった」という声を良く聞きます。どうしてこんなことになるのか、そのメカニズムを簡単に説明しましょう。

人の体はもともと、花粉に対しての免疫はある程度持っています。「私の体はこれだけの量の花粉に耐えられます」という、免疫のコップがあるとイメージして下さい。このコップの大きさは、人によって差があり「耐えられる花粉の量」がそれぞれ違うと言えます。この量をオーバーすると、免疫コップから花粉があふれ出してしまい、これに対して体が過剰反応を起こし、さまざまな症状を引き起こしてしまいます。これが、花粉症発生のメカニズムです。

花粉症は「日本の国民病」とも言われるくらい、患者数が多く、2005年度のアレルギー性鼻炎(花粉症)の患者数調査によると、花粉症ということで医療機関などで受診した人の数は「約800万人」
と言われています。ですが、ここには薬局などで薬を買って対策している人の数は入っていません。こうした人たちまで含めた「花粉症の有病者数」はなんと推定2200万人という、すさまじい数になっていて、5人に1人が花粉症という事になります。しかしこの花粉症、もともとは「国民病」と言われるほど患者数は多くなく、ここ10年から20年ほどで、爆発的に患者数が増えました。どうしてそんなことになってしまったのか、その原因を見てみましょう。

花粉症患者がこれほど多くなった原因は?

花粉症

花粉症患者が激増した原因としては、以下のようなものが挙げられます。

・昔に建築資材用として大量に植林された杉が、結局建築資材として使われないまま放置され成長したので、スギ花粉そのものの量が激増した。
・道路が舗装されたことで、飛散したスギ花粉がいつまでも地上に残るようになった。
・近年は子どもを過保護に育てる傾向があり、それが免疫力の低下を招いた。
・免疫力が低いと言われる「低体温症」の人が増えた。
・ストレス社会で免疫機能が乱れやすくなった。
・花粉だけでなく、空気中にただよう化学物質なども免疫に影響を与えている。
・食生活の乱れで、腸内環境が悪くなった。

こうして見ると、花粉症はまさに「現代病」と言えるでしょう。外を飛び回るスギ花粉の量自体は、私たちにはどうすることもできません。ですからそれ以外のところで、改善を目指していくべきです。

花粉症の症状改善のために大切なことは?

インターネットコムと goo リサーチがおこなった「花粉症に関する調査」によると、花粉症患者が実際にやった花粉症対策の中で、もっとも効果が高いという回答数が多かったのは「飲み薬」。その後「マスク」「目薬」「点鼻薬」「通院」と続いています。「通院」の順位が意外と低い気がしますが、そもそも通院そのものをしていない花粉症患者も多いため、回答数が少ないと考えられます。

これらの対処のほかにも、花粉症対策として有効な手段が「とにかく生活空間に花粉を持ち込まないこと」です。「布団は花粉の飛散が少ない午前中に干し、取り込んだら掃除機をかけて花粉を吸い取る」「コートなどは花粉がつきにくいものを着用し、さらに家の中に入る前に軽くはたいて花粉を落とす」「窓を開けっ放しにしない」などの対策が、それにあたります。ただ、これらのほとんどはあくまで対症療法や、花粉を避けるだけの対処で、たとえば薬を飲むのをやめれば、花粉症の症状はまたすぐ出てしまいます。本当の意味で花粉症の症状改善とは、「花粉と接しても症状が軽くて済むようになること」です。

これを考えるなら、これらの対症療法などをやりつつも、花粉症の主原因のひとつである「免疫力の低下」問題も解決していくことが大切です。さきほど、花粉症の発症メカニズムとして「花粉の量が免疫コップの限界を超えてしまった」という話をしましたが、免疫力を強化すれば、そのコップそのものを大きくできる可能性もあるのです。

免疫力強化のためのポイント

免疫力を高めるポイントは、「免疫細胞」というものを活性化させることが不可欠です。この免疫細胞を元気にするためには、細胞のエネルギー生産を担当する「ミトコンドリア」を元気にしてあげなければなりません。
このミトコンドリアを元気にするには、環境を整える必要があります。ミトコンドリアが大好きな環境は、「温かくて、酸素がたくさんあって、ミネラルも豊富にもらえる環境」です。つまり「低体温・冷えを解消し、呼吸を深くし、栄養バランスに気を配った食生活」をするのがいいと言えます。

入浴はシャワーだけで済ませずゆっくりと温まり、手や足の指の股・脇や足の付け根などのリンパ節をもみほぐし、血行とリンパの流れを促進しましょう。また、冷たい飲み物は避け、水を飲む時も冷水ではなく、温かくした白湯などを飲むように心がけることが大切です。冬は寒い時期ですので、自然と温かい飲み物をとったり、意識しなくても体が冷えないようにするので。体を温める習慣を身に着けるには、良い時季です。

また、ミネラル補給には野菜が最適です。特に、温野菜たっぷりのスープやみそ汁は、ミネラル補給だけではなく冷えの改善にも役立ちます。このように、今から生活習慣に工夫をして、ミトコンドリアが元気になれる環境を作ってあげることが、花粉症症状の改善につながります。春になってから花粉症の対策をしていては遅いのです。今からしっかりと準備をして、次の春には花粉症に悩まされない体を目指しましょう

まとめ

どんなに努力していても、花粉が特に多い年などはかなり辛い場合もあるかもしれません。また、生活習慣の改善をしても、いきなり花粉症の症状が消えるわけではありません。

ですが、対症療法などとあわせて生活習慣の見直しをしていけば、少しずつでも症状の軽減を期待することはできるはずです。そして、花粉シーズンが終わっても、生活習慣の改善をやめずにずっと続けることで、来年の花粉シーズンは、今年よりも楽に乗り越えられるようになります。

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