眼の病気ガイド
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めまい

めまいについて

椅子から立ち上がったときや、ふと上を見上げたとき何気ない日常の動作で「クラッ」としたことはありませんか?しばらくすると治まるだけに、「まぁ大丈夫だろう」と思ってしまう人がほとんどのようですが、実際には危険な兆候も潜んでいる「めまい」は思っているよりもコワイものです。今回は「めまい」についてご紹介します。

めまいについて

チェックリスト

□急に立ち上がった時に、目の前が暗くなったことがある。
□頭を動かしたり寝返りをうったりすると、目が回るように感じることがある。
□前触れなく、突然天井がぐるぐる回ったようになることがある。
□足元がふらつき、ふわふわしたように感じることがある。
□まっすぐ歩いているつもりでも、重心が左右によろけてしまうことがある。

上記に一つでも当てはまるものがあれば、「めまい」の症状が疑われます。

めまいの種類

日常でよく耳目にふれる「めまい」ですが、人によって「クラクラする」「足元がおぼつかない」「血の気が引く」など表現はいろいろ違いますが大きく分けると次の二種類となります。
1つが自分や視界がクルクル回ったように感じる「回転性めまい」、もうひとつがフワフワと宙を歩いているような「浮動性めまい」です。ここでは、回転性めまいを「クルクルめまい」、そして浮動性めまいを「フワフワめまい」と呼ぶことにします。

クルクルめまい(回転性めまい)とは

クルクルめまいは、天井や地面がぐるぐるとまわっているように感じます。体は静止しているにもかかわらず、あたかもぐるぐると回転しているかのように周囲の景色が回っているように感じられるのが特徴で原因の多くが、三半規管(さんはんきかん)にあります。三半規管とは、耳の奥にあるからだの平衡感覚を司る機関です。
例えばふつうの人間がフィギュアスケーターのようにくるくると回転させられると、直後はすぐ直立することができず足元がよろけたりふらついたりするはずです。
しかし時間が経てばまたしっかりと立つことができるのは三半規管の働きがあるからです。三半規管は、どんな時でも人間の平衡感覚(バランス感)を正常に保とうとする働きがありこの三半規管がうまく機能しなくなると、バランス感覚が失われてしまいます。よって、三半規管が機能しないと、立っているだけなのにまるで回っているかのように感じてしまうのです。

クルクルめまい(回転性めまい)の種類

良性発作性頭位めまい症

頭を動かしたり、寝た状態から立ち上がったりするなど頭の位置を変えた際に生じることがあります。数秒から十数秒ののち、安静にしていると治まります。めまいの起きにくい体位を工夫したりすることで症状が落ち着くことがほとんどです。良性発作の名の通り、危険はありません。

メニエール病

立つことができないほど激しいクルクルめまいが突然襲ってきます。しばしば耳鳴りや難聴を伴います。吐き気や嘔吐があることも。進行する病気なので投薬などの治療が必要ですが、生命に危険が及ぶことはありません。

フラフラめまい(浮動性めまい)とは

フラフラめまいの症状は、体が宙に浮いたようなふわふわした感覚が特徴です。しっかりと地面に立っている感覚が乏しく、しばしば「雲の上を歩いるような感じがする」と言われます。フラフラめまいは、ストレスや血圧の上下などちょっとしたことで起きます。またクルクルめまいよりも症状が軽いことが多く、発生する頻度も高いため、誰もが一度は経験しているといってもいいでしょう。フラフラめまいのほとんどは心配するようなものではありません。しかし時として、脳内の出血など一刻を争う危険な病気が潜んでいることがあるので、悪性の病気と区別することが何より大事です。フラフラっときたら、下記の症状が出ていないか必ずチェックしましょう。

フワフワめまいが起きたときのチェックポイント

□物が二重になって見えていないか
□視界(見える範囲)がいつもより狭くないか
□顔面や体の半分がしびれていたり動きにくかったりしていないか
□しゃべりにくかったり、舌(ロレツ)が回っていないことはないか
□手足に力が入りにくかったり、体がどちらかに傾いていないか
□頭がぼうっとしたり、意識がどこかおかしいことはないか
□「何かわからないがいつもと違う」と感じていないか

めまいが起きた時に上記の症状を伴う場合、すぐに救急外来や脳外科を受診してください。「脳内の出血」など一刻を争う症状である可能性があるからです。「めまいはいつものことだから大丈夫」と軽視してはいけません。特に最後の「何かわからないがいつもと違う」という感じは非常に重要なようです。自分だけでなく、家族や周囲の人がこのような症状を伴うめまいをおこしているときは、救急外来の受診をすすめてください。

めまいの対策

めまいについて

最後に危険を伴わないめまいはどうしたらいいのでしょうか。家庭でもできる対策を考えてみました。

ストレスケア

意外に思えるかもしれませんが、ストレスはめまいの大きな原因です。ストレスはほとんどの場合知らぬ間に蓄積されています。「最近ストレスを感じるなあ」といった自覚が出た時にはすでにストレスレベルがかなり高いことがほとんどです。原因が分かる場合はストレス因子を取り除いて、さほどストレスの自覚がない場合でも、体を休めたりリラックスできる時間をつくってみましょう。ストレスは感じる前に解放させるのが上手に生きるコツでもあります。

自律神経を整える

自律神経が乱れるとめまいをはじめとする症状がおきやすくなります。自律神経失調とは、交感神経と副交感神経のバランスの乱れた状態です。心因的なストレスを取り除き、規則正しい生活を心がけましょう。

更年期障害のケア

女性の場合、更年期に差し掛かるとめまい等の不調がおきやすくなるようです。軽い運動や趣味をエンジョイすることで症状を感じにくくなる方も少なくありません。バランスの良い食生活を心がけ、時には自分にご褒美を与えて楽しく更年期をやり過ごしましょう。

まとめ

・めまいには、「フラフラめまい」と「クルクルめまい」があります。
・「フラフラめまい」の中には危険な症状を伴うものがあります。
・危険な症状が起きたらすぐに救急外来へ。
・ストレスケアを心がけて、毎日をイキイキと過ごしましょう。

誰もが感じたことのあるめまい。「大丈夫だろう」とタカをくくらずに、危険な症状が起きていないかチェックすることが大切です。そうすれば、より安心して日常生活を送ることができます。しっかりとした知識があれば、めまいについて必要以上に怖がる心配はありません。

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