眼の病気ガイド
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涙目

涙目について

「初老の目に涙」という言葉をご存知ですか?これは、歳をとると、ちょっとしたことでも涙もろくなってしまうことを隠喩しています。テレビドラマを見ているとき、たわいのない話を友人としているとき、別段なんということもないシチュエーションで気持ちがぐっと高まってつい涙ぐんでしまう…ということはありませんか?「なんだか昔より涙が多くなった」と感じた場合、もしかしたらそれは「涙目」かもしれません。

涙目

症状チェックリスト

・最近涙がやでやすくなった
・折に触れて、涙をぬぐう
・目から膿のようなものが出ることがある
・風に当たると涙が急に出る
・視界がぼやけることがある

ひとつでも当てはまる項目があれば、涙目の可能性が考えられます。

涙と目の仕組み

なぜ涙目になるのでしょうか。
その前に涙と目の仕組みを少しだけご説明します。まず、涙は上まぶたの外側にある涙腺という蛇口のようなところからあふれて、涙となって眼球を潤します。そうしたあと、目頭の上下にある涙点というところに集められていきます。涙点は排水口の役割を果たしているので、流れ込んできた涙を吸い込んで鼻→喉へと破棄します。

例えば目薬をしたあと喉の奥に苦い味を感じることがありますが、それは眼球の表面を潤した目薬が排水口に集められ喉に流れ込んでいるからです。このように涙は絶えず作られ、流れています。そこで、蛇口から作られる涙が多すぎたり排水口の水はけが悪かったりすると、涙がたまってしまい涙目になるのです。

いつも瞳をちょうど良い状態にしておくためには、蛇口と排水溝の機能の水はけのバランスが大切です。

涙目の原因

「思わず涙が出てしまう……」そんな涙目の原因には次のようなものがあります。

加齢によるもの

(1)涙腺がゆるみやすくなる
涙腺は加齢とともにゆるくなります。涙腺がゆるむと蛇口がゆるむのと一緒で、どうしても漏れる涙の量が多くなります。よく言う「年をとると涙腺がゆるくなって」というのは、比喩ではなく本当のことだったのです。

(2)まぶたが下がる
歳をとるとどうしても上まぶたが下がってきてしまいます。まぶたが下がると排水口の役割を果たす涙点がふさがりやすくなり、結果として水はけが悪くなり涙がたまりやすくなるのです。

逆さまつげやホコリなどによるもの

涙は眼球を様々な外敵から守ってくれています。ホコリが侵入した場合は、多くの涙を分泌させてすみやかにホコリを排水口まで流してくれます。したがって、ホコリが多い環境にいると涙が出やすくくなります。またまつげが常に目に入っているような逆さまつげの場合、まつげの刺激を外敵と判断してしまって涙が過剰に作られてしまうのです。

アレルギーによるもの

涙目

花粉やハウスダストなどでおきるアレルギーもまた、涙目の原因となります。アレルギーに対する生体反応として、鼻炎やくしゃみ、鼻づまりとともに涙目がおきやすくなります。
この場合は、涙目というよりアレルギーの治療が必要になります。間違いやすいので気を付けましょう。

涙道閉塞によるもの

涙が流れる排水口が詰まってしまうことがあります。これを涙道閉塞といいます。川は流れているときは綺麗ですがひとたびせき止めれば、水は澱んでしまいます。それと同じで、涙道閉塞が起こると涙が流れていかずにとどまるため、目やにのようになって目の周囲が汚れてきてしまいます。この場合は眼科での処置が必要となります。多くの場合は閉鎖した通り道を、ごく細い線のようなものを差し込んで道を開通させることになります。うーん、想像するとちょっとコワイですね(汗)。

涙目対策

アレルギーや涙道閉塞の場合は眼科を受診しなくてはいけませんが、そうでないなら、「加齢のせいだから」とあきらめるのではなく自宅で簡単にできる涙目対策をしてみましょう。

物理的刺激を取り除く

目を刺激するようなものは徹底的に避けましょう。
たとえばまつげ。目に刺さらない場合でも視界に入っているなら、異物と認識してしまいます。また、上まぶたがたるんでくるにしたがいまつげのむきも内向きになってくるので視界に入りやすくなります。鏡を見て、まつげが下向きになっているようなら少し切っても良いでしょう。

目の前でハサミを扱うのは大変危険なので、しっかりと目を閉じた状態で誰かに切ってもらうのが良いですね。その場合は赤ちゃんの爪を切ったり女性の眉毛を切ったりするような、化粧用の小さなハサミがおすすめです。

眼鏡を有効に使う

掃除中や工事現場などのホコリやチリは徹底的に避けることが大切です。強い風の刺激でも涙が出てしまう方もいますね。そういう場合はメガネをうまく使うことでだいぶ緩和されるようです。

アレルゲンを取り除く

花粉、ハウスダストは涙目をはじめとするアレルギー症状の大きな原因です。アレルギーのもととなるアレルゲン(スギ花粉など)がわかっている場合は、意識して避けるようにしましょう。意外とハウスダストによるアレルギーは気づきにくいものです。家に帰るとなんとなく涙が出る、くしゃみがでるといった場合はハウスダストによるアレルギーの可能性がありますので、一度病院で検査してみるのも良いでしょう。

目を酷使しない

意外と知られていないことですが、目が疲れている状態で物理的な刺激を受けると涙が出やすくなります。もともと涙目になりやすい方は、長時間のパソコン使用といった目を酷使することを避けることで症状を抑えやすくなります。

まとめ

・涙は、瞳を守るために絶えず流れ続けている。
・涙の蛇口、または排水口に問題があると涙目になりやすい。
・外的刺激、アレルゲンをできるだけ避ける。
・まつげカットやメガネなどをうまく利用する。

涙は瞳を守るために日々働いているのがお分かりいただけたと思います。瞳は外界の情報を教えてくれる大切なパートナーです。大事にケアしていつまでも健康な目を保ちましょう。

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